どうも、ぼくです。

Blenderの話なのでもう一つのblogに書いても良かったのですがこちらに。

blender.jpに掲載された Blender Developers ミーティングノート(141207) で以下のように記載があったので。
(訳注:この日本語化のシステム構築がまんだ氏の手によって進められているようです
いえ、違いますよ?残念ながら。
(該当する行の削除をお願いするコメントは書いておきましたので消えてるかも)

経緯等ちょっとだけ説明しておきますね。

「新しいマニュアル」について

http://www.blender.org/manual/ にて公開されているマニュアルはBlender Wikiで公開されている2.6用マニュアルをもとに、2.7を対象にしています。現行のバージョンについてはこの新しいマニュアルを更新します。
反対に言うと、Blender WikiのDoc:2.6ネームスペースは2.6用のものに維持され、更新はされません。

この新しいマニュアルについては Blender Conference の発表にて発表されたものの、あまり動きが無い状態でしたが、ドキュメンテーションプロジェクトに Greg Zaal氏の加入などもあり、整備が進むと期待されます。

「Wiki」から「Sphinx」への移行

新しいマニュアルでは、Sphinxを使ってreST形式で記述したファイルを"make html"して、HTMLに変換します。これまでのWikiベースのシステムでは、Webページ上にてWiki記法で記述、保存するとすぐにページを見ることができました。これはページの管理の方法が異なることを示しています。

現在、Documentationプロジェクトのページにあるように、英語版の新しいドキュメントはblender.org内のgitリポジトリにて管理されています。更新は…pullリクエスト送るんでしょうか?それともbf-docboardに「これ追加して」って言っとけばいいんでしょうか?まあそれはいいとして、とにかく「ファイルとして管理される」という部分でWikiのそれとは異なります。

自身としてはWikiでできてたことができなくて、blender.org以外のドメインで日本語マニュアルが公開・維持されるとかいう後退はすべきではないためという考えから「少なくともホストするべきはBlender Foundation」と思ってます。

国際化(日本語化)について

Blender Wiki では対応する「ネームスペース」を言語ごとに用意することによって英語以外の言語のページを登録できました。

対して、Sphinx 1.2以降がサポートする方法では、言語ごとに対応するメッセージテキストを用意することで各言語のページを生成可能です(自身がbf-docboardで提案、というか動いたよと報告したのはここ)。ただし、この方法だと「原文パラグラフと厳密に対応する翻訳」が必要なため、Wikiでやっていた「各言語にのみ存在する、異なるパラグラフに分けて書いた訳注」が出来なくなります。

(翻訳の内容はともかく)より厳密に原文の文書構造に従う方向になるわけですね。

他にもCake PHP 2.0 Cookbookのように各言語ごとにドキュメントツリーを分けて用意する、という方法はありますが…。

自身が行ったのは、該当するポスト中にも書いていますが、「Sphinxの国際化機能を使って日本語対応する手順をおこなってみてうまくいったよ」という程度です。何より本文翻訳してませんし。

現状は?

「現状は?」ということなんですが、BF側としては「英語のドキュメントの更新フローを確立させるために優先して動いている」ということ。
その後、国際化対応する(かどうか方針を決める)、というのではないかと思います。

何かデジャブ、と思ったかたはあれですね、Blender 2.5プロジェクトを思い出されているんでしょうかね?まあ、そんな感じに似てなくもないような。

はい、開発元であるBlender Foundationがリードする形でうまくいけばいい、と今の所思っているので静観している状況ですね。

興味のある人は bf-docboard メーリングリストに入っておいてね、というくらいかな。

ところで

そういえば私が作ったリポジトリはこちらですね。各ローカルでビルド可能なようにはなっていると思うので気が向いた方は試してみるといいんじゃないでしょうか。現状WindowsとOS Xでビルドを確認できてます。
(ワーニングが500個とかそのレベルで出るのは自分のせいではないので、ええ。)

ああ、そうそう、試験的にとはいえ数パラグラフ分翻訳してみたんですけど、自分は「マニュアル翻訳」には向いてないな、というのがよくわかりまして、はい。厳密に原文に従うっていうのは窮屈だなあ、と。


ということでー。